NPO 茨城インドネシア協会
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 知られざる東南アジア外交秘話
        インドネシアへの中国覇権を阻止せよ         中島慎三郎

日本は中国との外交戦争に勝利できる

中国共産党政府は現在、米国はじめアジア太平洋地域で確実に影響力を強めています。
何しろ五千万人の華僑がおり、経済成長と強大な軍事力を有しつつある中国政府を背景に世界各地で連携している。

アジア太平洋地域のマスコミや経済は確実に、中国の影響下に置かれつつあります。
これに対して経済的にも低迷し、軍事力も行使できないわが日本の影響力は弱まるばかりで、1部には、「アジアの主導権を中国に奪われても仕方がない」との無力感さえ漂っています。

しかし、戦後半世紀の間、インドネシアを、中心に対アセアン外交に民間から携わった経験を踏まえると、アジアでの中国覇権を阻止すべきと日本が決意し、東南アジア諸国の指導者たちと緊密に連携すれば,必ずや「共存共栄のアジア地域」を構築できると、断言したいと思います。

 なぜなら、今から四十年以上前、,『我々のグループ」は、岸信介はじめ歴代総理のもとで、米国の力をほとんど借りずに、インドネシアやマレーシアの指導者と連携して、中国共産党主導の東南アジア、「ピースゾーン(平和地域)の構築に成功したからです。

インテリジェンス活動は日本では知られていませんが、次の世代に歴史の真実を残す責務があると思い、当時の状況を語っておきたいと思います。
まず`『我々のグループ」とはどういうメンバーかを説明しましょう。

藤原岩市(元F機関長、国民外交協会常務理事)稲嶺一郎(参議院議員)、金子智一(日本歩け歩け協会会長。インドネシア独立の功労者として、インドネシア最高の「ナラリア」勲章を受章、玉井顕治、末次一郎蓮田辰夫(拓大講師)ら主として戦時中にインテリジェンスエ作に従事したメンバーで、石井光次郎.(自民党副総裁)、高杉晋一(経団連副会長)らと密接に連携していました

大東亜共栄圏という理想を掲げて、大東亜戦争を戦ったことを忘れず、戦後も「自由と繁栄のアジア」‘を構築する責任を日本は果たすべきだと考えたメンパーが自然に集まったと言えるでしょう。
 ただし、私自身は普通の召集軍人で、特別なインテリジェンスの訓練を受けたわけではありません。
一九三九年、陸軍の野砲兵第一連隊に入隊し、一九四〇年に中国に上陸しました。四二年はマレー・シンガポール作戦に従事し、四三年から四五年にかけて、東部インドネシアのスラバヤなどに駐屯しました。

防疫給水部の衛生兵として、伝染病の村を消毒し、薬を与えた為、現地では防疫給水部は、軍司令部より有名でした。
終戦後、二年近く捕虜生活を送り、一九四六年に帰国した私は、新橋の駅前で花屋の経営を始めました。
戦時中、相模原の陸軍士官学校には、将校になる教育を受けていたインドネシアの青年たちがたくさんいました。インドネシアは日本敗戦直後の一九四五年八月十七日に『独立」を宣言しましたが、再植民地化をもくろむオランダが侵攻し、独立戦争を余儀なくされました。

彼ら在日のインドネシア青年たちは、「インドネシアの発展には、日本の協力が必要だ」’と考えていました。
当時、日本は米軍の占領下でインドネシアに関する情報は入らない状況でした。
しかし、彼らはインドネシアの情報を日本に伝え、日本と特別な関係を築こうと努めたのでした。

 戦時中にインドネシアに駐屯し、インドネシア語を話せるようになった緑で、私は彼らとつながりかでき、一九四八年、インドネシアで通訳をしていた旧日本兵の蓮田氏らと、花屋の一室にインドネシア・センターを設立しました。
後に 農水相となった加藤六月氏も参加しました。 

  センターが発行するインドネシア情報は、外務省や経団連に重宝されました。
大勢のインドネシア人たちが、、直接入手する政治情報ですからね。
インドネシア・センターの仲間には、〈インドネシアのCIA(パッキン)長官になったヨガ・スガモ将軍や、後にインドネシア政財界で活躍した人間がたくさんいました。

インドネシア共産党の台頭

活動開始から一年後の一九四九年十二月二十七日、インドネシアはオランダ軍との三年半にわなる独立戦争を戦い、ハーグ協定の締結で「独立国家」として国際的に承認されました。

初代大統領は独立の英雄として有名なスカルノで、副大統領は学者肌のハッタでした。二人は一九四二年から四五年の日本軍政時代、日本軍に協力し、独立準備を進めた知日家でした。

正論2008年5月号掲載「知られざる東南アジア外交秘話、インドネシアへの中国覇権を阻止せよ!中島慎三郎著から抜粋 NEXT    
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