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北スラウェシの日系人 小林 ヨシオ さん


ラゴアン農園主  
小林常八氏は、1928年セレベス(現スラウェシ)北スラウェシ州ミナハサ郡ラゴワン村ノーガンに来ました。そのとき一緒に来た友人に、タナカさん、コグチさんがいました。
そして土地を開墾し、農場を作り綿の木の栽培を始めました。1931年、まで開墾は続きました。

そして1936年にユリアナ、パラーと結婚し、4人の子供ともうけました。1941年に綿をもって日本へ行きました。
1942年1月11日日本の兵隊が降りてきてミナハサを支配しました。数週間後、やがて小林はノーガンに戻り綿農場へ行きその後、妻、ユリアナ、パラーと子供たちに再会しました。1962年から64年まで小林から小包が届いたが、今は、何の連絡はありません。 
これが私たちの本当のいままでの人生の歴史です。

     ( 本人からの提出文より ) 
     子供の氏名  1.ヨシコ、パラー    2. ヨシオ、パラー
                   3. テツネカタ、パラー 4. ヨリコ、パラー

小林さんは、日本、フィリピン、そしてマナドとだいぶ頻繁に渡航しており、戦後戦犯容疑でマナド戦犯拘置所で抑留され、その後日本へ帰国している。
現地妻と子供4人は現地に残されてしまいました。

戦後、20年経ち小林氏よりインドネシアの家族のもとに手紙があり、それによると、

小林氏の住所は、東京都多摩郡田無464番地となっておりましたが、現在は不明となっています。
戦友の方に尋ねたところ、小林氏は既に神奈川で亡くなってるとのことが判明しました。
しかし詳細は不明ですので、その詳細を知りたがっております。
 
現在遺児たち(二世)は、高齢になりその子供たちの(3世)時代ではありますが、戦後財産も身寄りもなく、非常に貧しい生活を余儀なくされたため、三世も教育もうけらず現在も日雇い農夫をして生活をしてます。いわば戦争の犠牲者でもあります。

しかし日本国は、インドネシアに対する賠償は既に終わっているとの見解ですが、各個人には全くそのようなものはありません。せめて、厚生省が彼たちの望みを受け、援助支援をすることが、人道上必要かとも思います。

 小林常八さんは、昭和63年堀内秋豊追想録刊行会発行の追悼録に寄稿しておりました。

小林さんの書に寄れば、16年に帰国していた際17年1月に予定されていたマナド落下傘奇襲作戦の事前情報(民意、気象状態、地勢等)を堀内中佐より聴取されている。

聴取といってもフレンドリーであったという。これにより小林氏は内に、降下作戦を知ることになるという。しかし私感ではあるが一民間人のはずの小林氏にアジア侵攻の成否に影響のある作戦を、口止めをしたとはいえ語るだろうかと思う。また書の中で国からの命令でラゴワンで綿花栽培をしていたとも言っている。
また、驚いたことに書の冒頭で、マナド(だと思う)の拘置所に小林氏も拘留されていた事実を記している。そこへ旧知の堀内大佐がはいってきたと、、、、  なんと小林氏も戦犯の疑いで拘置されていた。

また、小林氏には戦前から日本国内に家族がいることもほのめかしている。また、フィリピンのダバオにも農園を持っている情報もある。

志を持って南洋に渡り開拓し財を成し、戦争で無一文になってしまった、と思っていた。

これらのことは決して珍しいことではないが、驚きに値する。上海の総領事とも親交がありダバオの総司令官とも交際していたようだ。これらのことを勘案して彼はただの民間人ではないように感じた。

彼は、海軍の輸送機にてダバオまで戻っている。そしてマナドへ入国したのは作戦が成功した後の2月27日、おおくの現地人に「トアンがもどった」と迎えられている。現地人にも人望があったようだ。

その足でラゴワンに向かい、堀内中佐と再会し、中佐から現地人の協力に対しての支払い慰労金などの資金捻出に忠告を求められた。その際、小林氏は中佐に対し「徴税権はありますか」と尋ね、中佐は早速郡長を集め自発的に税金を決めさせる方策を採った。

郡長たちはオランダ時代の税金より格段安い税率案を提示したが、この税率は事前に小林氏が調査した税率とほぼ同じであったため、現地人の誠実さに感銘し、郡長たちの案より下回った税率を小林氏の忠告により中佐が決定したという。

そして瞬く間に一年分の税金が集まり、それにより現地人への賃金等に充てたという。
また事前に作戦を知らされた際、小林氏は堀内中佐に「婦女子に手を出さぬよう」約束させたとも。

  写真上から ヨシオ、パーラー夫妻  同居家族  家屋


 
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